「私にとって、第一のクォンタムなネルギー、クォンタムなシャクティとは、インドラです。それがまばゆい、まばゆい、まばゆく白い光として具現化するのです。現れては消え、現れては消える。光。光」 — ハー・ホーリネス・サイマー
インドラ神は数千年間も、最もパワフルなエネルギーとして崇められてきました。インドラ信仰は紀元前5000年 – 4500年頃に始まった、インド・ヨーロピアン語族の文化にまで遡ります。紀元前2000年 – 1500年頃のヴェーダ時代にはすでにインドラは「神々の王」として知られていました。インドラは東南アジア全体へと進化しつつ広がってゆきながら、ヒンズー教と仏教の両方においても不可欠の要素となりました。*日本では「帝釈天」「天帝」と訳されています。
ヴェーダ時代の間、賢者たちによってシュルティ(「かくの如く聞けり」の意)と呼ばれる天啓聖典が書かれました。それらは天啓として、真実として、神から来る最高次の意識からまっすぐにリシ(聖仙)たちへと降りて来た知識として定着しました。これは瞑想と熱心なサダナ(スピリチュアルな修練の実践)によって得られたものでした。紀元前1700年から1100年の間に書かれたとされるリグ・ヴェーダは、ヴェーダ最古の書であり、その中にはインドラ神を最高次の意識の形でありブラフマン(形を持たない絶対意識)と同一であるとして認め、讃える章が数多く存在しています。
「『インドラなど存在しない、と言う者がいるかもしれない。一体誰が彼を見たことがあるのか?なぜ彼を讃える必要があるのか?』我はここに在り、おお、歌いし者よ、我をここに觀ぜよ。我はあらゆる存在を、我が偉大さにて超え、真実の指し示す者は我をさらに高めん、人がものをこじ開けるごとく、我は世界をこじ開ける」(リグ・ヴェーダ 8巻89章 3-4節)
ヴェーダ時代について考える際に重要なのは、この時代に神々はまだ、顔形を持つものとしては感受されていなかったということです。ヴェーダの中で語られ讃えられている重要な神々は存在していましたが、その神々は人間の姿として具現する存在として語られることはなく、人々が深い瞑想とパワフルなスピリチュアル・ワークの中で体験し、つながることのできる力強いエネルギーの象徴としてして擬人化されていたのです。
インドラ神はリシ(賢者)たちが生きていた物理的世界と交流し、それそのものとなった純粋なエネルギーの、形のない潜在性として、この世界に具現しているあらゆるものの根底に息づく意識のパワーとして認識されていました。数千年にわたって人類は神とそのように交流してきたのです — 絶対で、純粋なエネルギー、無制限の意識、ありてあるものの形なき潜在性、そして全創造物の根底にある創造的フォースとして。
紀元前5000年頃、プラーナ聖典の時代が始まります。カーストと社会構造が確固たる地盤を築き、人々はそれまで数千年行ってきた「土地から土地へ移動しながら、そこで獲れたものを食する」という生活をやめ始めました。ひとつの地に腰をすえて根を張るようになり、より大きな都市が確立されてゆき、人々の生活も物質世界寄りになったために、クォンタムな形なき意識の体験とつながる生き方が変化し始めます。より多くの時間を肉体や物理的世界のために費やす必要が生じ、インドラ神と他の神々は、より人間のように描かれるようになりました。人類の神性との関係性が変わり、より毎日の生活の一部となってゆきました。神性そのものであり、人類よりも高次の意識であることに変わりはありませんが、神々は今や、自分の外に存在するものであり、人類からは離れたものであると考えられることが増えてきました — 統合されたフィールドの一部である、多様性のエネルギーの象徴というだけではなくなったのです。サイマーはこう語っています。
「ヴェーダの時代、今から4千年から5先年前、スピリットを呼び起こすこと、光を呼び起こすこと、ある特定のエネルギーを呼び起こすことはヤギャを通じて行われていました。そして絵エネルギーは形なきもの、形を持っていませんでした、ムルティはなかったのです。ムルティはプラーナ聖典の時代に脚光を浴び始めましたが、これは全く異なるものです。私からすると、プラーナ聖典の時代は私たちを自分の外へと連れ出す時代でしたが、ヴェーダの時代は私たちを自分の内へ、セルフへの連れて行く時代だったのです」 — ハー・ホーリネス・サイマー
プラーナ聖典の時代も、インドラは重要でありましたが、最高神の中の最高のものとしての彼の役割は、世界を具現したエネルギーの創造者、維持者、そして破壊者である、ブラーフマ、ヴィシュヌ、シバというトゥリムルティ(トゥリフェクタ:三神一体)の流行によって翳りを帯び始めます。インドラは現在、嵐と稲光の、戦争の神として象徴されています。また穀物が枯れないよう雨をもたらす神として崇拝されてもいました。
同じパワフルな神でありながら、そのエネルギーとの人類の関係性も理解も変化して、彼の姿形は、ヴェーダの時代に現していた根源的なクォンタムネス(量子性)とは別のものを象徴するようになりました。サイマーの現在のワークは、インドラをヴェーダのクォンタムの形 — 絶対なるもの、生命の形なき原初のエネルギーとその具現、そしてインドラの純粋な意識に立ち返ったものとなっています。
「インドラ、このとてつもなく広大なフィールド、始まりもなく、終わりもない、それがあなたのところにやってきます」 ~ハー・ホーリネス・サイマー
この大いなる旅(ジャーニー)をご一緒しましょう。現在のサイマーのインドラとクォンタムのワークの詳細はこちらです。